アーウィットの町・剛腕ヴェンダー
ソファーに筋肉質の男が座っていた。
その男は水タバコを吸っている。
男の両脇には娼婦らしき若い女性いた。
彼女たちは楽しそうにワインを飲んでいる。
男は、主人公に目も呉れず、娼婦に夢中だ…。
「あなたの冷めた視線に男は鼻を鳴らした。」p171
そして、男は口から煙を吐き出す。
「俺がここアーウィットを仕切っているヴェンダーだ。」p171
主人公は自己紹介した。
ヴェンダーは、主人公に水タバコを差しだした。
「やるか?逢魔時に備えるには一番利口なやり方だぜ。」p172
どうやらただの水タバコではないらしい…。
ラシューガ産の「アトバール」という強力な麻薬だ。
「今からゆっくりとこいつを吸い込めば、晩鐘までには出来上がる。そして朝まですっ飛ぶのさ。」p172
当然、主人公はその誘いを断る。
一応、ヴェンダーは主人公を歓迎しているようだ。
一晩この町の宿の部屋を空けてくれるとのこと。
その代わり、彼は商談という名の賄賂を要求してきた。
「フィルモア野郎の場合、相場としてはこうだな。銀貨10枚か、あるいは金目のもの、そうだな……。こいつらが喜ぶような装飾品を1つ渡せ。」p172
さて、どうする…。
by Electio-Aeterna
| 2016-04-14 14:39
| 14.アーウィットの町